公園にマッチョはいない。会計事務所が「コンサルへの投資」で本当に手に入れるもの

先日、近所の公園を通り抜けたときのことです。
朝のウォーキングをしている方、犬の散歩をしている方、
ベンチでぼんやりしている方——
いろんな方がいました。
でも、ふと気づいたことがあります。
公園に、マッチョな人がいないんです。
走っている人はいる。
ストレッチしている人もいる。
でも、鍛え上げられた体をした人が、
公園でトレーニングしている姿を見たことがない。
なぜか。
答えは単純で、
本気で体を変えたい人は、
ちゃんとジムに通っているからです。
お金を払って、
専門家に指導してもらって、
環境を整えて、
だから変わる。
公園でも運動はできます。
でも、「変えたい」という本気度が高い人ほど、
ちゃんとした投資をしている。
これって、
事務所経営も全く同じだと思うんです。
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コンサルへの投資を「もったいない」と感じる先生へ
「コンサルって、高いですよね」
先生からそう言われることがあります。
月10万円、20万円、30万円——
たしかに安い金額ではありません。
「無料のセミナーでも勉強できるし、
本を読めばだいたいのことはわかる。
それで十分じゃないか」
そういう気持ち、すごくわかります。
でも私は、
1,200を超える事務所と関わってきた経験から、
あることに気づいています。
伸びている事務所の所長先生ほど、
「人・環境・情報」への投資を惜しまない。
逆に、
「コンサルはもったいない」「ツールはとりあえず安いものでいい」
と言い続けている事務所ほど、
5年後も同じ悩みを抱えていることが多い。
公園で運動している人が悪いわけじゃない。
でも、「本気で変えたい」と思っているなら、
ジムに行く選択をした方がいい。
今日はそういう話をさせてください。
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そもそも、なぜ「コンサルへの投資」が必要なのか

独学と実践支援では、スピードが全然違う
セミナーや書籍で学ぶこと自体は、とても大事です。
でも、学んだことを自分の事務所に落とし込むとき、
「うちの場合はどうすればいいんだろう?」
という壁に必ずぶつかります。
本に書いてあることは一般論です。
あなたの事務所の規模、スタッフ構成、顧客構成、
そういった個別の状況には対応していない。
ここで独学との差が出ます。
実際に支援に入ると、
「先生、それは理論的には正しいんですが、
今の事務所の状態だとBの順番でやった方がいいですよ」
というような、
個別最適化の提案ができます。
事務所の”今の状態”に合わせた手順を渡せる。
これが、投資した対価として最も大きなものだと思っています。
「やらない理由」を外から崩してもらえる
もう一つ、正直に言うと、
人間は変化が怖い生き物です。
「やった方がいいのはわかってる。
でも、なんとなく後回しにしてしまう」
これは怠けているのではなく、
現状維持バイアスという、
人間の本能的な反応です。
コンサルタントが定期的に関わることで、
「先月お話した件、進みましたか?」
という外からの問いかけが生まれます。
自分一人では動き出せなかったことが、
第三者の関与によって動き始める。
ダイエットをひとりで頑張るより、
パーソナルトレーナーがついていた方が続くのと、
全く同じ構造です。
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「投資したのに変わらなかった」事務所に共通する3つのパターン

一方で、
「コンサルにお金を払ったけど、何も変わらなかった」
という声も、正直よく聞きます。
これは、コンサルタントが悪い場合もありますが、
実は「投資の使い方」に問題があることも多い。
3つのパターンをご紹介します。
パターン①:話を聞くだけで終わっている
月1回、コンサルタントと面談する。
話を聞いて、「なるほどそうですね」と言う。
でも、次の面談まで何も動いていない。
これは、ジムに契約したけど
週1回インストラクターと話すだけで、
自分ではトレーニングしない状態です。
当然、体は変わりません。
コンサルタントは「変化の代行業者」ではありません。
「変化の伴走者」です。
動くのは、先生自身と職員さんたちです。
パターン②:所長だけが理解して、現場に伝わっていない
これも非常によくあるパターンです。
所長先生はコンサルタントとの面談で理解した。
でも、職員さんへの共有が「ざっくり」すぎて、
現場では何も変わっていない。
「先月からやり方変えるから」
「ちょっと新しいツール入れるから」
それだけ伝えて終わり。
なぜ変えるのか、
どんなゴールを目指しているのか、
自分たちにとって何がよくなるのか——
そういった「目的の共有」がなければ、
職員さんは動きようがありません。
変化はトップだけが動いても起きません。
現場を動かすための「翻訳」が必要です。
パターン③:「作ること」がゴールになっている
これは少し深い話です。
たとえば、
評価制度を作るコンサルに投資したとします。
評価シートが完成しました。
運用マニュアルも作りました。
でも……職員さんは「なぜ評価されているのか」を理解していない。
管理職は「どう使えばいいか」わからない。
ツールが完成した時点で、
コンサルタントも先生も「終わった」と思ってしまう。
でも本当のゴールは、
評価制度が組織文化として根付き、
職員さんが成長を実感することのはずです。
「作ること」と「定着すること」は全然違う。
私が以前、こんな話を聞いたことがあります。
ある会計事務所が、評価制度構築のコンサルを
2年間、月20万円で受けていた。
でも、リーダーの方から
「評価ができません」
というご相談が届いた。
話を聞くと、
最初に評価者研修を1回やっただけで、
その後は管理職が入れ替わっても、
誰も研修を受けていなかった。
コンサル担当者も退職し、
引継ぎもされていなかった。
2年間、月20万円。
合計480万円の投資が、
「定着」という最後の一歩で止まってしまった。
これは極端な例かもしれませんが、
「作って終わり」というパターンは、
規模の大小を問わず、本当によく起きています。
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投資が「結果」に変わる事務所には、共通点がある

では逆に、
コンサルへの投資がちゃんと実を結んでいる事務所は
どこが違うのか。
私が見てきた中で、共通しているのは3点です。
① 所長先生自身が「変わる覚悟」を持っている
当たり前のように聞こえますが、
これが一番大事です。
「コンサルに任せれば何とかなるだろう」ではなく、
「自分が変わって、事務所を変えるために伴走してもらう」
という認識の違いです。
ジムのトレーナーがどれだけ優秀でも、
自分がトレーニングしなければ体は変わらない。
それと同じです。
② 「今の現在地」を正直に見せてくれる
支援がうまくいく事務所の所長先生は、
問題をきれいに見せようとしません。
「実はこんな問題があって」
「職員からこんな不満が出ていて」
「私はこういうことが苦手で」
現状をそのまま話してくれる。
コンサルタントは医師に近いと思っています。
症状を正確に話してもらわないと、
正しい処方が出せません。
現在地がわかって初めて、
そこから目的地への道順が描けます。
③ 「すぐに全部変えよう」としない
意外に思われるかもしれませんが、
焦らない先生の方が、結果が出やすいです。
一気に全改革しようとすると、
現場が混乱して、
結果的に何も定着しないということがよくあります。
私が実際に支援で使っているアプローチは、
①現状の見える化 → ②小さく試す → ③効果測定 → ④横展開
という順番です。
一歩一歩動かしていく。
その積み重ねが、2年後・3年後の事務所の姿に出てきます。
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コンサルを選ぶときに確認してほしいこと

最後に、
「どんなコンサルタントに投資すべきか」
という話も少しだけ。
私がお伝えしたいのは3点です。
その人は、現場で実践してきた人か
理論を知っている人と、
現場で試行錯誤してきた人では、
話の解像度が全然違います。
「こういう理論があります」ではなく、
「実際にこういう事務所で、こうやって試して、こうなりました」
という話ができるかどうか。
「なぜこの順番なのか」を説明してくれるか
「まずこれをやりましょう」と言われたとき、
なぜその順番なのかを説明できるかどうか。
目的と手順の理由が語れない支援者は、
「型の提供」しかできません。
あなたの事務所の個別の状況に対応できません。
定着まで関わってくれるか
前述の通り、
「作ること」と「定着させること」は別物です。
制度やツールを作った後、
現場への浸透・修正・メンテナンスまで
一緒に関わってくれるかどうかを確認してください。
契約前に「定着後のイメージはどう描いていますか?」
と聞いてみると、
その支援者の本気度がよくわかります。
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まとめ:本気で変えたいなら、本気の環境に入る

公園でも運動はできます。
でも、
本気でマッチョになりたい人は公園にいない。
ちゃんとした環境に投資して、
専門家に伴走してもらって、
だから体が変わる。
会計事務所の経営も、全く同じだと思っています。
「いつか変えよう」
「もう少し落ち着いたら」
そう言いながら5年経った先生を、
私はたくさん見てきました。
変わりたいと思っているなら、
その気持ちが一番熱いうちに動く。
投資の金額よりも、
「何のために投資するのか」
「投資した後、自分はどう動くのか」
そこが明確な先生は、
必ず結果を出しています。
今日も良い一日を!
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もし「うちの事務所はどう動けばいいか」が気になった先生は、
お気軽にご相談ください。
初回は無料でお話を聞かせていただいています。
一緒に、現在地を確認するところから始めましょう。
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